パンをくり抜いた時に出るパンの中身、通称『クラム』を使用し、料理人の大久保たえさん(L’epice)にコース形式で料理をご用意いただきました。パンのクラムを使った美味しいお料理とパンで彩られた不思議な空間を楽しむコンセプチュアル・レストラン。神戸のローズガーデンで開催されたキタノポップアップアートシアター2023のイベントの一部として開催されました。
普段、私は本物のパンを使った作品作りを行っていますが、多くのパンの中身はくり抜かれ、パンの中身であるクラムがたくさん出てきます。パンはロスパンといえども、きちんと衛生的に管理されていますし、中には作品用に焼いていただいているパンもあります。
「どうせなら、中身まで美味しくパンを楽しみたい。」
そんな思いから開催されたパンのクラムパーティーは、結果的には大盛況に終わりました。11/25、11/26の2日間、夕方のファミリー向け、夜の大人向けの会と合計4回開催されましたが、どの席もほぼ満席。シャンピニオンのパンを実際にくり抜き、料理の一部に使用するプチワークショップを開催したり、イベントの入り口には巨大なパンオブジェを展示していただいたり。
私も料理人のたえさんも、初めてのことに右往左往しながらも、参加者の方とパンについて語り合ったり、新たな出会いから新たな新商品アイデアが生まれたり、美味しい料理と空間を体全体で楽しむことができたのでした。